長崎県議会は20日、臨時本会議で、佐世保市のハウステンボス内に誘致をすすめるIR整備計画案を、賛成42、反対3で可決しました。
県は約4383億円を、IR整備に出資する予定です。
ですが県は、その出資先の企業や金融機関名を、明らかにしていません。企業から明かさぬよう要望があったそうで。
それはひどい、議会軽視な態度でしょう。
けれども長崎県議会では問題にされていません。スムーズにIR整備計画案は採決されました。
その件をふくむIR案に憤っているのは、採決で反対を示した議員3名で、共産1名と改革21の2名です。
「カジノで負けた人の金が収益。県民の不幸を前提に成り立つ事業はやめるべきだ」と指摘しつつ。
採決で賛成したある自民党議員は、
「世界中から観光客を集めて、アフターコロナでの観光活性化に大きな役割を果たす。県の財政基盤強化にもプラスだ」という意見です。
そして大石賢吾長崎県知事は、「さっそく計画を国に申請する。IR整備認定の獲得に力を注ぐ」と表明しました。
「ストップ・カジノ! 長崎県民ネットワーク」という市民団体は、さっそく県庁で記者会見を開きました。
新木幸次事務局長(70)は「県議会としての役割を放棄した議決だ。満身の怒りで抗議する」と語っています。