8月22日の横浜市長選挙で、IR誘致に断固反対の山中竹春氏(48)=立憲推薦、共産・社民支援=が当選しました。
得票数は、2位の小此木八郎氏より18万票多い、506,392票。
山中氏は翌23日、次のように話しました。
「早い段階で『横浜市として(国へのIR)申請は、行わない』という宣言をし、必要な手続きを進めて参りたい」
横浜市はすでにIR事業者を公募して、2つの企業グループが候補に挙がっていて、近々そこから1つを選定する予定でした。
しかし山中氏は、その事業者の選定を中止する、と話し、その作業をすすめていた市の担当部局「IR推進室」の機能をストップするとしました。
これら一連の作業は、林文子市長が一存で進めてきたものですから、新しい市長である山中氏が、それを止めるということで、議会にはかる必要はありません。新しい市長の判断で行えます。
無名の新人であった山中氏が、菅首相本人が応援した小此木氏に大差で当選した今回の結果は、菅政権のコロナ対策への反発や批判が大きかったからだと、巷間分析されています。
それはその通りでしょうが、大差がついた理由は他にもあったようです。
横浜市民による、IR誘致への長い闘いがあったから、つまり、住民投票を求める署名活動などの積み重ねがまずあって、議会では、反対の会派を増やす闘いもつづけられ、そうして選挙戦における野党との連携があって、山中氏大勝となったと。
市民活動の継続が、土台の一つになっていたのですね。