IR汚職事件(おしょくじけん)

ビジネスライブ 四国新聞より IR汚職事件

秋元 司(あきもと つかさ)衆院議員が、中国のカジノ関連会社から、不正に金品を受けとったという罪、収賄罪(しゅうわいざい)で、起訴されました(2020年1月と2月に)。

秋元議員は、自民党は離党したけれど今もまだ衆院議員です。政治家と、事業者が、金品でつながっているというこの「IR汚職事件」は、世の中にカジノへの不信感を生じさせました。

きまった事業者と政治家だけが利益を得てしまうことを、利権(りけん)といいますが、カジノは、利権が生まれやすい事業なんでしょうか。

2020年7月、自民党の白須賀(しらすか)衆院議員もまた、中国のカジノ関連会社から100万円をもらった事が明らかになりました。

2020年8月には、秋元 司容疑者のために、裁判で証人にウソをいわせるためお金をわたそうとした件 = 偽証(ぎしょう)をさせようとした件が、明らかになり(証人買収事件)、3人が組織犯罪処罰違反(そしきはんざいしょばついはん)で逮捕され、起訴されました。

その3人のうちの一人、淡路 明人(あわじ あきと)被告は、かつて安倍首相夫妻といっしょに「桜を見る会 前夜祭」でとった写真を使って、マルチ商法でもうけようとしたため、消費者庁から業務停止命令(ぎょうむていしめいれい)をうけたことがありました。
淡路被告はそんな処分をされたときに、秋元容疑者から世話になった、と話しています。

そして今回の事件で淡路被告は、秋元容疑者から、裁判でウソを言うよう(偽証するよう)、たのまれた、と供述しました。

その偽証(ぎしょう)のために用意したお金の束からは、秋元容疑者の指紋が検出され、本人がしっかりからんでいることが分かりました。

2020年9月、秋元容疑者は、淡路被告とは別のもう一つのルートでも、偽証をさせようとして、佐藤文彦被告が、組織犯罪処罰違反で起訴されました。
この2名の被告たちは、それぞれに罪を認めています。

2020年12月15日、上記の2つの証人買収の事件は、東京地裁にて判決が出ました。
淡路明人被告に懲役1年2月、執行猶予3年。
佐藤文彦被告に懲役1年、執行猶予3年。

野原俊郎裁判長は判決理由で、秋元議員と謀議して、適正な裁判の遂行を著しく損ないかねない悪質な司法妨害行為を行ったと批判しました。

国会議員の、基礎的な仕事を、あらためて復習してみたいなら。
→ 別サイト こども嵐土(らんど)ー小野次郎さん連続インタビュー「主権者学2」

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