小野次郎さんがIR(カジノ)の社会的大問題を、ツイッターで改めて指摘しています。
そのツイート画面は、当記事の下へ貼ります。
もちろんギャンブル依存症の問題は大きいです。
ですが、「カジノの売上が組織犯罪組織の資金となる問題」は一般人の目には触れにくいこともあって、取り上げられにくい傾向があり、そこを小野さんは危惧しています。
今回の小野さんの発信は、5月6日のテレビ番組「ウェークアップ」での議論を受けたものでした。
番組では、大阪万博とIRの宣伝をかねた説明のために出演した吉村府知事に、カジノに反対の立場からコメンテーターの橋本五郎氏が問いかけました。
「どうしてわざわざギャンブル依存症対策のセンターを、設立してまで、カジノを運営しなければならないのか。依存症を心配するなら、まずはカジノをつくらなければいいではないか」と。
すると吉村知事は、
「依存症はすでに世の中にあって、パチンコなどによって多くの患者を生んでいる。だからこそ大阪では依存症対策のセンターを設けて、その病気の根本的な解決を目指している」
とギャンブル依存症対策にかける熱い思いを語って知事は胸を張りました。
大阪IRやカジノの問題点は、結局番組では掘り下げられませんでした。
吉村知事は「組織犯罪組織の資金となる問題」を、つまりマネーロンダリングの問題を、いったいどう考えているのでしょう。
番組も、果たしてどう考えているのでしょう。
そして広くメディア自体は、その問題をどうとらえているのだろう。
マネーロンダリングという言い方を、かつて生みだしたのは小野次郎さんでした。
IR(カジノ)をつくってしまう前に、小野さんのような専門家のことばをメディアは取り上げて、人々の学びを、推し進めるべきではないでしょうか。
→ 小野さんのマネーロンダリング解説・マネーロンダリングを、やさしく分かりやすく解説します
大阪のIRについて、TVで吉村府知事と橋本五郎氏の間で議論していた。
カジノは「依存症」の問題じゃない。
カジノ売上が内外の組織犯罪組織の資金源となる事が問題の本質。
設置当事者が利用者に責任があるような綺麗事を考えていたら、確実に公認の「悪の温床」施設が出来上がる。— 小野次郎 (@onojiro) May 6, 2023