万博やIRの予定地である大阪湾の人工島 夢洲と、大阪駅・新大阪駅のある市街地の、アクセスを良くするために、阪神高速・淀川左岸線の工事は着工されました。
2025年が、大阪・関西万博。
2029年が、夢洲のIR開業です。
高速淀川左岸線・2期区間の、地下トンネル完成は 2026年度を、目指されていました。
ところがその地下トンネルを掘ってみると、地盤が軟弱で、改良しなければならず、工事日数が大幅に伸びて、完成は 2032年度から 2034年度にずれ込む、と今回発表されました。
松井市長は、それほど大きな支障は出ないと言っています。大阪駅と会場をつなぐシャトルバスは、淀川線以外のルートを通れるし、鉄道も通っているからと。
とはいえ、万博やIR開業のための高速道路整備だったのですから、残念なことです。地盤改良で、経費も大きく膨らむでしょうし。
地盤改良といえば、夢洲も、まさに軟弱地盤であるため、790億円もの金額を、市が負担するかたちで改良工事を行う、と松井市長は決めました。
松井市長は、来春の任期満了で政治家を引退し、そして維新の党員も辞める、と表明されています。
その両方をお辞めになる予定、だとはいえ、夢洲をめぐっては明るい未来の物語だけでなく、赤字が積み上がる現実的な可能性についても、継続して、見すえつづけて、いただきたいなと思います。