大阪市がホームページ上で、MBSの報道内容に反論して抗議をしつつ自らの正しさを表明しています。
なにゆえ大阪市は、この形式を選択したのでしょう。具体的な資料を提示しながら、担当者が説明を尽くすことが、疑念を晴らしす第一の方法ではないでしょうか。
松井市長はMBSに対して、記者会見時には「大阪市がカラクリしたという印象操作」だと、その報道に抗議もしていましたが、しかしMBS報道が言うカラクリは大阪市を指してはいませんでした。
不動産鑑定評価額が3社でぴたり一致することなど、あり得ない、と専門家が口をそろえるからには、何かカラクリがあった故か? と問題提起をする際に言われたものでした。
印象操作といえは、今回ホームページ上で、
── 審議会において「全社一致しても不思議はないと思う。」との委員の発言もあります。─
という一文を、3回もくり返し挙げていることの方が、印象操作的に感じます。
審議会委員の1名の方はそうおっしゃたのでしょう。ですが他の複数の委員は、報道のように「不思議だ」「あり得ない」とおっしゃったはずです。
また、市は赤い字で、
──(注)MBSニュースのインターネット記事は、本市からの抗議後に、一部訂正されています。─
と記していますが、MBS報道の重要な部分は、訂正も変更もされていないのではないでしょうか。
「審議会において価格の一致については、審議されなかった」、この部分に変更はないはず。
以上のように、本来の疑念や疑問は残ったままです。
大阪市には、議事録を公開するなどして、具体的な説明をされることを望みたいと思います。