大阪IR建設予定地である人工島・夢洲の、その地盤について、山田明 名古屋市立大学名誉教授が論じています。
「夢洲には南海トラフ巨大地震と地下の粘土層の圧密沈下の二つの大きなリスクがある。
南海トラフ巨大地震では、津波浸水・大規模な液状化・長時間で強い地震動・長周期地震動・対岸からの油類流出による火災などが想定される。
また地下の粘土層では、夢洲の地下には軟弱な沖積粘土層や洪積粘土層が分布し、その上に厚く埋土をすると大きな荷重がかかり、粘土鉱物から間隙水が排水され縮む圧密沈下が生じ、 地盤の沈下が生じる。・・中略・・
沈下を止めるために莫大な維持コストがかかる。」
以上は、UCO(大阪コミュニティ通信社)の記事より抜粋しました。→〈夢洲の圧密沈下による地盤沈下〉
沈下の記事から、沖縄の、辺野古について思い出しました。辺野古の大浦湾は、マヨネーズ並みのやわらかい地盤だそうです。
そこへ新空港を建設するために、莫大な予算と長い年月をかけようとしている政府ですが、空港ができた後に、沈下するだろうと言われています。
IRも、空港も、沈む確率が大変に高い。
そこへ税金をどんだけでも注ぎ込んで建設して維持する予定だと? 本邦はもはや高度成長期でもないのに、往時の考えで動いてしまっていないでしょうか。