東京の湾岸エリアに「お台場カジノ」をつくる構想があって、フジテレビ(所在地:港区台場2丁目)は、だから橋下徹氏を多くの番組に出演させている──といった内容がふくまれる記事に出会いました。
「週刊新潮」2022年1月27日号にて。
単なるゴシップかもしれません。
でも何か気になる。それで、転載させてもらおうと思いました。
〈橋下徹『テレビ大量露出』のウラにある巧妙な戦略とは 政治的中立性を巡り毎日放送が調査〉
この記事は、橋下氏及び吉村知事と松井市長がそろって元旦から、毎日放送の番組を独占した件や、関西を中心に放送局は維新を優遇しすぎて番組が偏向していないか? という危惧について書かれ、橋下徹氏本人にそこを質してもいます。
放送法 第4条の2にある、政治的公平性をめぐっての記事です。
IRやカジノとは、基本的には関係のない内容になってます。
ただ一か所、記事の中ごろに「お台場カジノ」の語句が出てきます。
まずは以下の解説が書かれています。
橋下氏は、政治的には中立のコメンテーターという建前でテレビ出演しているが、実際は維新と太いつながりが現在もあるはず、それでも、フジテレビは彼にレギュラー番組を2本も任せいる上に、ゲストで多々呼んでいる、それはフジテレビが、他の在京キー局よりも公平性について弱い局であるからだ。
その解説の直後に、カジノの話が、政界関係者の言として出てくるんです。以下のように。
「フジが橋下氏を重用する背景には、今も社内で隠然とした影響力を誇る日枝久元会長の存在がある、という見方があります」
「経営が厳しくなっているフジが今も望みを繋いでいるのが『お台場カジノ構想』。それを推進するために橋下氏を東京都知事にしたい、との思いが日枝元会長にはあるといわれています。橋下氏自身もまんざらでもないらしく、昨年秋、小池百合子都知事の重病説が流れた際には、維新の関係者が病状についてリサーチしていたそうです」
・・・単なるゴシップかもしれません「お台場カジノ」は。でも分らない。
橋下徹氏は、そういえば大阪で08年、人工島である夢洲にカジノ誘致を提唱もして、府知事に当選したのでした。
「こんな猥雑な街、いやらしい街はない。ここにカジノを持ってきて、どんどんばくち打ちを集めたらいい」とも09年に発言。
13年には、橋下市長と松井知事による維新府市政のもと、IR立地準備会議が始動しました。
14年に万博誘致を表明し、夢洲のインフラ整備は具体的になっています。万博の会期は、しかし半年間のみ。その先の夢洲にはIRとカジノだけが残ります。
東京の湾岸エリアには、オリンピックの負の遺産である競技施設が複数、毎年それぞれ億単位の赤字を生み出しながら建っているはずです。何かそれらの良い利用方法を見つけなければ。と心配です。
そんな湾岸エリアに、お台場カジノを、加えますか。