横浜市長選:小此木氏が出馬の意向を固めたと報道

IR誘致予定地 © カナロコ記事より

22日正午のNHKニュースでも報道されました。
自民党神奈川県連会長の、小此木八郎国家公安委員長(55)=衆院神奈川3区=が、8月の横浜市長選挙に、立候補する決意を固めたと。

地元の横浜市議のあいだでは、戸惑いと混乱が広がっているようです。
小此木氏が、横浜へのIR誘致に反対の態度を示したためです。IRは自民党をあげて推進してきたのですから。

小此木氏は、ただしIRそれ自体が反対なのではなく、いま誘致地域となっている、横浜港・山下ふ頭への、誘致を反対しているようです。

ここで思い出すのが、ハマのドンと呼ばれた横浜港運協会前会長で、今は横浜港ハーバーリゾート協会会長などに就かれている、藤木幸夫氏(90)です。
藤木氏はIRにはずっと反対であり、「(IR誘致を推進する)自民党は全員アウト、私が落とします」とまで公言してきました。

IRについてはそういう態度をとる藤木氏ですが、しかし、自民党の小此木氏とは親の代から親しいようです。

また菅義偉首相はかつて、小此木氏の父親であり、通産大臣も務めた 小此木三郎衆院議員の、秘書となり、そこから政治家の道を歩み始めたという、小此木氏との深くて長い縁があります。菅首相のお連れ合いも小此木事務所に勤めていらしたし。

今回の小此木氏の市長選への出馬は、もしかしたら代々つづいてきた自民党議員としての考えであり、IR誘致は一時あきらめたとしても、しかし、誘致反対の野党にだけは市長の椅子は渡さない、なんとしても死守する、という意志の現れなのかもしれません。

IR誘致反対で小此木氏が選挙に立てば、野党の候補者はIR誘致反対のみでは、勝てなくなるでしょう。
それから、今はまだ態度表明していない林文子市長ですが、もしも立候補を決めたら、林氏は、IR誘致推進で、はたして票を集められるでしょうか。

横浜市長選挙(8月8日告示、22日投開票)は、横浜市民にとってまたまた大事な選挙になります。

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